日頃より、Caféみとらをご愛顧いただきありがとうございます。
Caféみとらはコロナの影響もあり休業せざるを得ない時期もありましたが、今年の1月に営業再開。
お客様から沢山のご注文を頂き、利用者さん・職員共々、日々お仕事に励んでいます。
現在はテイクアウト弁当のみの営業形態ではありますが、コロナ禍になる前より和泉市役所職員さんがランチや喫茶でご来店頂いたり、また、庁舎へは以前よりお弁当の配達も行っていました。
少し前の話ですが、庁舎への配達時にこんな事がありました…
利用者さんが準備中のお弁当箱を庁舎へと配達してしまい、「おかずが入っていなかったのですが…」とお電話がありました。
その利用者さんは「僕だ…」とすぐに気付かれ落ち込まれました。職員も真っ青になりましたが気を取り直し、2人でおかずを持って庁舎へと走りました。
窓口で声を掛けると、おかずの入っていないお弁当を持ち、出てきてくださいました。私達は誠心誠意謝罪しました。
すると「全然大丈夫ですよ」と温かいお言葉をかけてくださりました。
深く頭を下げた後、窓口を去ろうとした時に「大丈夫やよ~」と声を掛けてくださる方が数名いらっしゃいました。
そこでも丁重に頭を下げ帰路に就こうと2人で歩いていると、
反省が全身に出て頭をガックリ落として落ち込んでいる利用者さんの姿を見つけて「どうしたん?」と声を掛けてくださる方が何人もおられて
「ちょっと失敗してしまいまして…」と答えると「大丈夫!大丈夫!」「いつも走って持ってきてくれてるの知ってるから」など…
沢山の方々にお声を掛けて頂き感激と感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
職員は中々庁舎へと足を運ぶことがありません。
ですが、落ち込んでいる利用者さんの隣の私を見るなり「いつも頼ませてもらってます」「いつも美味しいのありがとう」等々…
私にもお声を掛けてくださる方が沢山おられました。
日頃、利用者さんには庁舎でのそういったお話は聞かせていただく事はありましたが、
庁舎の方の生のお声を聞ける機会が少ないので目の当たりにしてとても感動しました。
庁舎の方の温かいお声がけのおかげで、その利用者さんも私自身も“また頑張ろう!”と気持ちを切り替える事が出来ました。
同時に、利用者さんの頑張っている姿が皆様に伝わっている事に感動もしました。
今回の失敗は私を含め携わる全員が深く反省すべき点です。
きっかけは「失敗」からでしたが、利用者さんも職員もしっかりとした繋がりを感じられる良い経験になりました。
毎日、利用者さんと一丸となり作っているお弁当がしっかりと届けられていると実感しました。
これからも利用者さんと一丸となり1つ1つ丁寧に心を込めてお弁当を作り、味も心もお届けしていきたいと思いました。
Caféみとら 木村由香