12月10日(金)信太中学校1年生の聞き取り学習でご利用者の泉原さん、職員樽本裕章、川崎の3人で講演に行かせていただきました。
目的としては地域の施設やそこで働く人の想いについて講話を聴くことを通して、自分たちの校区について知り、人権学習の一助とする。障がい者理解・仲間づくりの一助とする。
地域、障がい、仲間づくり。
テーマからここの家の利用者さんである泉原さんの話しができたらと思い、お母さんに確認したところ、快諾してくれました。昔の話を聴かせていただいたり、また昔の写真も準備してました。
ここの家の前身である鶴山台障害児・者問題にとりくむ会発足。
当時鶴山台にまかれたビラ
泉原さんの保育園入園、小学校入学。
障がいがあっても友達と遊びたい、遊ばせてあげたい。一緒に学ばせてあげたい。そんな当たり前のことを『鶴山台障害児・者問題にとりくむ会』で話し合い、何度も何度も市と交渉して通園、通学が出来る様になったこと。中学時代の仲間、ゆっくんの会。若つどへの参加。
そしてここの家が出来た話しなどをした後に、兄が障がいがあったことがきっかけで今の自分が居て、ここの家で働くことができた話し等を行いました。
また、ここの家の利用者さんに同級生が居り(とりくむ会からの繋がり)、地域の幼稚園、小学校、中学校を共に過ごしてきた中で、小学校を卒業後、20数年経って行われた同窓会にも当たり前のように一緒に参加し、当たり前のように同級生からも「○○くん久しぶり!元気してた?」といった言葉を聞けたこと。そういった仲間づくりが自然と出来ていた学生時代の話もしました。
泉原さん自身の口から、友達と仲良くしたい、保育園や学校に行きたい、またここの家に通いたいと言うことはできませんが、その時、その時関わった友達や仲間、家族、支援者で泉原さんに寄り添い、泉原さんが出す表情やその時の雰囲気、声。その一つ一つを受け取りここの家は支援させていただいています。
時代は違いますが、講演の中から少しでも伝えることができ、何か心に残ってもらえたらと思った講演会でした。
追伸、生徒さんの中にここの家利用者さんの甥っ子さんが居て、家では普段学校の話しはしない様ですが、その日は聞き取り学習の話しをしていた様で、障がいのある人がみんなと同じように働かれへんのは不平等や!!と言っていたよと連絡がありました。そういった声を聴けたことは素直に嬉しく思います。
これからも地域へ発信することができるここの家として頑張っていきます。